夫婦になることって、お互いの事をきちんと理解しようって気持ちが大切なんだね。


あたしみたいに隠そうとすると、相手が守りたいって思っててもどうすることもできないよね。


これからは何でも慎吾には話さなきゃ。


あたし達は、話して関係が崩れるような薄っぺらい絆なんかじゃない。


そう確信した。


「ありがとう、慎吾。」


そう言って笑ったあたしに慎吾は優しくキスをした。


「菫には俺がついてるから。何も心配しなくていい。」


「うん。
お腹減ってるんでしょ?夕飯できてるから食べよっか?」