「様子見に来なくたって大丈夫よ…。」


お母さんにそう言われてそそくさとキッチンを後にした慎吾。


本当に様子見に来ただけ???


心配しなくてもお母さんと2人、楽しく料理してるのに…(笑)


「よしっ!できあがり〜。菫ちゃん。運んじゃおう!」


あたしとお母さんは出来上がったものをリビングに運んだ。


「おぉ〜うまそうだなぁ。」


お父さんがテーブルに運ばれたすき焼きを見て嬉しそうに笑ってる。


「さっ、食べましょ。」


4人で1つの鍋を囲みながらの夕食。


「菫ちゃん、一人暮らししてただけあって料理はバッチリね。慎吾も飲み会ばっかり行ってないで菫ちゃんの手料理の為に早く帰宅するのよ〜。」