そんな話をしてたら慎吾の実家に着いた。


車を停めて2人で玄関に向かう。


―――ピ〜ンポ〜ン♪―――


慎吾がインターホンを押した。


「はぁ〜い。」


「俺。」


インターホン越しに聞こえた慎吾のお母さんの声にあたしのドキドキが加速する。


玄関の鍵が開けられるまでの短い時間で何度も深呼吸した。


―――ガチャ―――


玄関のドアが開いて中から慎吾のお母さんが出てきた。


「おかえり、シン!」


そう言って笑顔で迎えてくれたお母さんは、すごく綺麗な人で慎吾のお姉さんに見える。