桜の頭の中にはやはり昔の情景が映し出されていた。



-桜は和樹と同じ部屋にいて、窓から外を見ている。

 すると、誰かが桜の家に近づいてきた。

 その後、すぐに一気に燃え上がる炎。

 逃げられないと悟った父親は、大声で和樹に桜を連れて遠くへ行くように指示した。

 火を放った人物は、父親が中にいることを確かめて、去って行った。

 ……あれ?あの人……-