「何であたしが4位なのよ!」



不満を爆発させているのは、紛れもない、美鈴だ。



その声に、周りにいた人達は驚いた表情を見せる。



ハッとして、作り笑いを浮かべる美鈴。



危ない、危ない。



思わず素の自分が出てきてしまった。



こんなとこで、素なんか出したら終わりだ。



大勢の人がいる、図書館なんかで。



ましてや、あたしの好きな人がいるところで。



そう。



あたしの好きな人はここにいる。