慌てて引き留めた声にゆっくりと振り返る彼女。 「うん」 どうしよう……。 このままだと、美鈴さんが帰ってしまう。 「あの、迷惑じゃなかったら、一緒に帰ってもいいかな?」 悩んだ挙句、この選択肢しか浮かばなかった。 やっぱ、嫌だろうな……。 「全然迷惑じゃないです!!」 そっかあ。 …………って! えぇ?! まじで?! めっちゃ嬉しいし! 「じゃあ、行こうか」