「ごめんね」 言ったあと、誰が見てもわかりやすいくらい落ち込んだ。 はぁ……。 いける気がしたのに。 ……はぁ……。 どんどんと落ち込んでいくのを阻止したのは、静かすぎる図書館に響いた高い声。 「あああ、合ってます!」 声がした方へと顔を向けると、真っ赤になりながらこちらを見つめる美鈴さん。 え? さっきのって、美鈴さんの声?