初めて見るヒイロの弱った姿はオレの中の使命感のようなものを奮い立たせた。

ヒイロはオレが護る!

でもオレは犬だから、敵に吠えたり攻撃したりしかできない。

ジミー2のように看病したりしてあげられない。

ヒイロを助けられるような人間の手と足が欲しいと思った。

人間の身体が欲しいとオレは願った。

「キューン…」

窓の外の月に向かって鳴くと、ヒイロが

「銀河おいで」

オレが外が恋しいがっていると思ったのか、普段は入れてくれないベッドの上に入れてくれた。