はちみつレモンの恋

先輩、ごめんなさい。

思わせぶりな行動とって。

本当に、ごめんなさい。

先輩はあたしの中で永遠に素敵な先輩でしかありません。

ごめんなさい。




「先輩。
本当に、すみません。
先輩のこと、好きです。
でもそれは恋愛感情じゃないんです。
思わせぶり穴行動をとったこと、謝ります。
でも、あたしより素敵な人、きっとあらわれます。
それまで、あたしの子と恨んでもいいですから。


先輩とは、付き合えません。」


「莉子ちゃん?
どうしたの?いきなり。
俺は待つから、急がなくても・・・」

「それじゃ、だめなんです。
私には、好きな人が居るから。
先輩に、いい答え、出せません。」

「…
そっか。
莉子ちゃんの好きなやつって、
高宮だろ?」

「!?
な、なんで?」

「いつも見てたからさ。
何となく分っちゃってさ。」

ハハッって先輩が笑う。

先輩、辛かったかもしんない。
あたしの中途半端な態度に、振り回されちゃったよね。

ごめんなさい。