いつの間にか、一方的に見ていた背中を見ることもなくなり、むしろ背中同士が向きあうような、そんな生活をした。


高宮くんのことには、基本触れないようにしていた。
高宮くんの存在を、消すかのように…


高宮くんを見ないという行動によって、いつの間にか気持ちも薄れていった。

だけど・・・・



「うそ!マジ?高宮、好きなやついんの?」



ある男子のこの発言が…
あたしの中の気持ちを復活させた



気持ちが復活したからといって、何もできない自分に、変わりはなかった。