―深夜0時


「ただいま〜」


「おかえりー。遅かったね。」

中からアキが出迎えてくれた。

「うん…ちょっと…。」


「プレゼント喜んでくれた??」


「うん。まぁ…って、えぇ!?」

なんで知ってるの???

「そっかぁ!どこで何買ったの?」

「『killer』って、ショップで帽子と革手袋……。」


「またえらくハードルの高いとこを……。」


「あ、アキも知ってたんだ?
私はさっき、聞いたの。」


「まぁ、ね。でもさ…
よく入ったね。メンズショップに」

確かに…今までの私なら絶対入らなかった。


「何かとお世話になったし、
それに入りやすかったよ??」


「そうなの??」

「うん。店員さんも親切だったし。だから、今度一緒に行かない?」


「なんで??」


「和君に似合う服あったから。」


「そんなに、入りやすかった??」

「うん!だから行こ??」

「分かった!
実は行ってみたかったんだ♪」



そうだったんだ♪
言って良かった!
……ん?
なんか私、忘れてないか??




………………。


ま、いっか!