翌日―


街はXmasのイルミネーションで飾られていて、その中をカップルや家族連れが楽しそうに歩いている。


「さて、今年は何を送ろうかな。」

今日はクラスメートに会う恐れがあるからメガネを外して、お洒落をして家を出てきた。


Xmaspresentを選ぶのは楽しい。アキや和君が気に入るような物を送りたいから真剣になってしまう。

「アキにはマグカップでいいけど和君は……」

男の人の欲しい物はイマイチわからない。

和君はきっと何でも喜んでくれるけどそれでは私は甘えてしまう。普段から甘えているのにこんなことで甘えるのは嫌だ。

考えを巡らせてると後ろから声をかけられた。



「お姉ちゃん!!」


振り向いた先には雪君がいた。

「お姉ちゃん!久しぶり♪」


「久しぶりね。今日は買い物?」


「うん!お兄ちゃんがプレゼント買ってくれるの!!」


お兄ちゃん…って、
まさか神田と来てるの?!
いけない!早く離れなきゃ!!


「雪君、それでお兄ちゃんは今どこにいるの??」

「お兄ちゃんなら、あっちでお友達とお話ししてるの。僕、つまんなくなってこっちに来たの…。」

少しムッとして話す雪君が可愛い!なんて思う余裕がなくなってた。

(友達!?まさかクラスの…)


「お姉ちゃん…
よ、よかったら僕と買い物しませんか!?」


雪君…顔真っ赤だよ。


「ダメだよ。
そしたらお兄ちゃんが困っちゃうでしょ??」


しょんぼりする雪君は神田に似ている(笑)

「その変わり…
お兄ちゃんが来るまで
一緒にここで待っててあげる。」

パァっと笑顔が雪君にもどってきた。

「うん!」


それから、5分後くらいに雪君のキッズケータイに連絡が入り、さらに少しして、神田がこっちに向かってる姿が見えた。

「あ!お兄ちゃん!!」


「来たみたいね。
それじゃあ、雪君。
よいクリスマスを!」



私はそう言ってすぐに
雪君から離れて、Xmaspresent探しを再開した。