「メグちゃんは、本が好きなの?」


「はい!」


と、話し始めたので私は本に栞を挟んだ。


「あら、可愛い栞。」


「これ小さい時ユウから貰ったんです。」


「ユウから?」


「はい。ユウとは小さい時近所に住んでいて。」


「そうなの・・・。そんなに前から知ってるのね。」


「と、言っても再開したのはつい最近で。お互い分からなかったんですけどね。」


「ふふっ。」とレイコさんは笑っていた。


そして、「ユウって自分の事あまり話さないから。」


と、ちょっと淋しそうだった。