沢山の子に囲まれているのに


ユウは少し離れている私に気づいてくれた。


「メグ!」


私の方へ向かってきた。


「卒業おめでとう。」


「ありがとう。」


「メグ。はい、これ。」


「ん?」


手のひらに渡されたものは、ユウの第二ボタンだった。


「これあったら、みんなが煩いからさ。持ってて?」


そう言って皆の元へ戻って行った。



ユウありがとう。


これ大事にするね。




ユウ・・・卒業おめでとう。