2月13日。


今日は図書室に寄らない。


けど、ユウと一緒に帰る約束はした。


私は下駄箱でユウを待つ。


「メグ待った?」


ユウの方を振り向く。


私は自然に笑顔になった。


「ユウ?明日だね。受験。」


「とうとうだな。」


「ユウなら大丈夫だよ。今まで頑張ってたもん。」


「ありがとう。」


「それでね、明日は逢えないから・・・。」


私は鞄から包みを出した。


チョコレートを。


「バレンタイン。」


そういって緑のリボンが掛かった小さな箱を手渡した。