four leaf clover ~恋人になったお兄ちゃん~

私は何が起きたか分かっていない。


頭が真っ白になった。


いつもの私なら笑ってユウスケから離れられただろう。


「もう、冗談はやめてよ。」ってね。


でも、今日の私には出来なかった。


心の中の「淋しさ」という穴に


ユウスケは綺麗にすっぽり入って来てしまったのだから・・・。




ユウスケは我に返ったように私から離れた。


「なぁ、メグ。」


「今度の土曜、前に行った動物園に行かないか?」


「えっ?」


「最近土日何処にも行っていないんだろ?」


「うん。」


「気分転換にさ。友達として。」


「うん!」


私は返事をしてしまった。


私は「友達」という言葉に安心してしまった。