「先生、日誌お願いします」

放課後、俺は岩永先生の机に入った

職員室には岩永先生以外、誰もいない

「あ、ありがとう」

日直だった俺は先生に、日誌を手渡した

岩永先生は笑顔で受け取ると、日誌の中身を確認する

俺の先生の首筋に目がいった

赤紫色のあざが首のうしろにあった


…キスマークかよ


俺はつけてねーよ
ってことは俺以外の人


なんだ
彼氏いんじゃん

彼氏がいるなら
レンタルの意味があったわけ?


そっか
練習か?

彼氏に気持ちよくなってもらいたくて
練習をしたかった

そういうことか


だが、俺に拒否されて

彼氏以外の男には触れられたくなくなった


合点がいったよ

なんで
触れ合いを拒んだのか


なぜ
『セックス』って言ったのか


よくわかったよ


彼氏がいるなら
彼氏と一緒にセックスの研究をしろよ