手術着を着たままだが、直接彼女の病室に行くことにした。
明日はガーゼ交換もないから朝から会えないし、長丁場の手術で疲れたから…彼女にいやしてもらうか。
俺の足は彼女の部屋へと進む。
目をつぶっていても、足が勝手に彼女の元へと体を運ぶ。
頭で覚えるというより、もう体で道のりを覚えているようだ。
もう、着いた…。
気付くと彼女の部屋の前。
黄色いこのカーテンの向こうには、彼女が。
カーテンの前で深呼吸をし、彼女の部屋のカーテンを開いた。
そこには、何かを食べている、彼女。
アップルパンらしきものに手を伸ばしている。
「ちょっと、また食べてますね。駄目ですよ。」
俺は呆れて注意したが…またもやアップルパンに嫉妬。
何でこんな幸せな顔して物を食べるんだ…?
俺も…食われたい……。
いかん、前言撤回。


