看護師を呼びに行って、再び彼女の病室へ入る。


よしっ!今度こそは冷静にいくぞっ…








彼女の足に巻いてある包帯を丁寧に外す。


手先は器用なはずの俺が、彼女を前にすると緊張する。







「では、消毒していきますね。」


そういうと、彼女の顔が強張る。

俺の中の、彼女の百面相シリーズがまた1つ、増えた。

彼女の、強張った顔。


俺って、やっぱ変態!?







出来る限り、優しく消毒するが、やはり痛いみたい。

何せ昨日切って縫った傷だからなあ…








ようやく終わり、俺も、彼女も一安心。






「良く頑張りましたね。また明日来ますから。」


ニコッと、笑った。






しまった…!!!!


俺、平静でいるつもりがまた…笑ってしまった…。


もはや自分自身すらコントロールできない…








これが、本当の『恋』ってやつなのか!?

これが、『恋』の魔法にかかると言うことなのか!?







ヤバい…俺、今超パニック。