男の身だしなみを忘れずに、ちゃんと済ませてから、部屋を出直した。







ん~…やっぱ緊張するな…。




彼女の病室前。







「おはようございます。」

出来る限り爽やかにいった。




俺、ちゃんといえてる?




彼女に
よく眠れましたか?
って聞いても、彼女は絶対嘘をついてる。
何となく、俺にはわかる。

目が腫れている様だったから顔を近づけて見た。


は、いいものの…
自分の心臓の鼓動がすごく早くなっていることに気付く。







一旦、ガーゼ交換をするからと言って、彼女の病室を出た。







危ない、危ない。

また鉄の仮面が剥がれるところだった。






と、ゆうか、もう剥がされてるかも?







今まで患者に笑顔で話したことのない俺が、笑顔で挨拶しちゃうんだからな…







最近俺、平静たもつのが辛いっ……