「ええーっと、そうですねぇ……」
と、いいながら、勤務表だか何かの書類を繰りながら、女性は不意に顔を上げた。
「そう!そうだわ!何だか、知らないのに聞き覚えがあるような、ないような……変な気がしたんだけど、新しく赴任してこられたあの看護師さんだわ!確か、今日から!あの人が確か、柊さんだった気が。」
そういって、彼女はまた下を見て、ページを繰り出した。
「ほら!!」
そういって、彼女はあるページで手を止めて、私にその書類を見るように手渡してきた。
俺は、はっと、息を飲んだ。
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