「そろそろ、新しいメンバーでのチーム編成になるかもしれない。」

竹下医師は、いつものように、朝患者のカルテを見せにきた時に言った。

「そうなんですか?」

俺はまだここの体制には詳しくない。

「まぁ、とはいえ例年変わらんが……。新しいスタッフを受け入れるくらいだろう。また今年も私の執刀の手術には君に補佐してもらうつもりだしね。何せここの病院、というかここの科は特に人員が足りんからな。」

そう言って、竹下医師は出て行った。



「新しい人員……か。」

もう、一年が経った。
改めて実感した瞬間だった。


早いもんだな、時の流れは。