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「本当にすまない!!!本当にっ!!
全く…わしの方から持ちかけておきながら…なんと詫びればよいか……」

北見さんの父親は申し訳なさそうに、何度も頭を下げた。


「いえ、お気になさらないで下さい。
達彦さんなら、きっと慶子さんを幸せになさいますよ。」

「いやぁ、わしはまだ認めとらんのですがね、何せ話が急すぎて全く事態がわかっておらんで。まぁ、初めて慶子が自分で選んだ男ですからなぁ……いやいや!そんなことはどうでもいい!本当に申し訳ない!!」


平謝りを続ける北見医師を部長と共になだめ続けた。