「いえ…初めてです…」 「そうですか。」 ひっそりと影を落としたような横顔で、にっこり笑って 池の中を覗いた。 「すみません。おどおどしてしまって。」 俺は何だか申し訳なくなってまた謝った。 「いえいえ。 謝らなきゃならないのは……私の方です。」 そういって、こちらを向いた。 北見さんは、急に改まった顔をして、 「私……ごめんなさい。 元から…お見合いする気なんか、なかったんです…」 そういって北見さんは 深く頭を下げた。