「勿論さ!!すぐに結論を、とは言わんよ。そこまでは急かさんから、是非良い方向でちょっと考えておいてほしい。
よろしく頼んだよ!」

そういって、部長は出て行った。







部長が置いていったらしき写真を開いてみてみる。




まあ…美人。
いわゆる医者の娘って感じ。


でも、別に運命も何も感じない。





パタンと写真をとじた。







お見合いか…。


真っ先に柊しおりの顔が思い浮かんだ。


彼女の事はやっぱり忘れられない。

でも…彼女とはもう…会えるかもわからない。

会えると信じていたいが、彼女は…彼氏がいるみたいだし?


俺は…もう彼女を諦めるべきなのかもしれない。

そう神様が忠告しているのかもしれない。

今回のお見合い話がそんな神からの助けの様な感じがした。






忘れるなんて…出来てたら今こんな悩んでないよな。


フッと笑った。








しかし…部長のメンツもあるだろうしな…







どうしよう…







部屋で1人静かに悩んだ。