「そっ…それがだねぇ…

その~

お見合いをしてほしいんだ…」







「ブフッ!!!!


お見合い!?!」


俺は飲もうとしていたカフェラテを吹き出した。







「あぁ…急に変な事を言い出してすまないね…
白衣を早くふいた方がいい…」


吹き出したカフェラテが白衣についてしまい、一旦机にカフェラテをおき、白衣をハンカチで拭った。







「また、何で急に?!」

俺は、カフェラテを拭きながら尋ねた。






「私の知り合いの医者に1人娘がいてね、もうそろそろ結婚を…と考えていらっしゃるようでね。
誰かいい人を紹介してくれと言われたんだ。
尾上君なら、仕事も出来るし、かっこいいし!
どうだい?一度あってみてはくれないかな?」


部長は、きっと必死だろう。

口では冷静に言っているが、目がかなり真剣だ。
すがりつくように目で懇願しているのがわかる。




「少し考えさせてもらえないですかね…?」

ハンカチをポケットにしまいながら言った。