朝、念のため採血してもらって検査に回していた結果も、異常なし。 まだ少し貧血が残っていること以外は問題なかった。 この道。 この、彼女へと繋がるこの道を歩くのも、今日で最後。 今日の昼からは違う患者が彼女の居た場所へ、やってくる。 時が無情に、思い出を、 大切なものを 消し去ろうと…奪おうとしてくる。 整形外科である俺が、 外科の階であるこの道を、彼女のおかげで覚えてしまった。 彼女のもとに通ううちに… そんな楽園への架け橋を、俺は一歩一歩、踏みしめて歩いていく。