ヘンゼルはチョコレートの扉。 グレーテルはクッキーの窓を。 パクパクと、夢中に食べていきます。 それを陰で見ていたのは、このお菓子の家に住む、恐ろしい魔女。 と、その助手。 「ヒヒヒヒヒ…。 あいつら、ひたすら食べまくってるねぇ…。」 魔女が嬉しそうに笑います。 「そうですねぇ、おばあちゃん…。 ウヒヒヒヒヒ…。」 助手も不気味に笑います。 「こら、私はもうおばあちゃんじゃないよっ! あいつらを食って、若々しく美しくなるのさっ!」 得意気に話す魔女を、助手は横目で見ます。