「寒いよ、お兄ちゃん…。」


妹のグレーテルは、兄のヘンゼルに泣きつきました。

けれど、まだ幼いヘンゼルにはどうすることも出来ません。

ただ、妹を慰めることしか出来ないのです。


「安心しろ、グレーテル。
お兄ちゃんが付いてるから。」