叫び狂った緒方の声が城崎副部長の声でぴたりと止まった。『さすが城崎副部長』と感心しながら、振り返る緒方をぼーっと見つめていた。
「いい天気だね」
ふと開かれた口から出た予想外のその言葉に、あたしも緒方もずっこけそうになる。
期待を踏みにじられたせいか、緒方の頭部にはやっぱり血管が浮いていた。
「…お前なぁ、いきなり何出だすかと思えば、そん…っなどーでもいいようなことを…」
「どうでも良くないよ。天気次第で人の気分って変わるんだから。ね?羽鳥さん」
「え?あ…ッはい!変わります!」
いきなり話題を振られたので思わず声が挙動不審になる。しかし本当に不思議な人だ。城崎副部長は。
「あっれぇーそういや俺、何しに来たんだっけ?あ、そうだ。羽鳥さんと緒方の仲を邪魔しに来たんだ。よし、じゃあ用件も済んだことだし。俺、帰るねー」
その声と同時にぱたん…と行儀良く閉まったドア。嵐が過ぎ去ったとはまさにこのことだろうか。
「…ったく、アイツは何をしに来たんだ…1人で会話して1人で勝手に理解してただけじゃないか」
緒方の正論。呟きにしてはいいこと言ってるじゃない。
「いい天気だね」
ふと開かれた口から出た予想外のその言葉に、あたしも緒方もずっこけそうになる。
期待を踏みにじられたせいか、緒方の頭部にはやっぱり血管が浮いていた。
「…お前なぁ、いきなり何出だすかと思えば、そん…っなどーでもいいようなことを…」
「どうでも良くないよ。天気次第で人の気分って変わるんだから。ね?羽鳥さん」
「え?あ…ッはい!変わります!」
いきなり話題を振られたので思わず声が挙動不審になる。しかし本当に不思議な人だ。城崎副部長は。
「あっれぇーそういや俺、何しに来たんだっけ?あ、そうだ。羽鳥さんと緒方の仲を邪魔しに来たんだ。よし、じゃあ用件も済んだことだし。俺、帰るねー」
その声と同時にぱたん…と行儀良く閉まったドア。嵐が過ぎ去ったとはまさにこのことだろうか。
「…ったく、アイツは何をしに来たんだ…1人で会話して1人で勝手に理解してただけじゃないか」
緒方の正論。呟きにしてはいいこと言ってるじゃない。

