* *


「あたし、なっちゃんはMだと思う。」


時は流れ、あたしは今、授業を受けている途中。



昨日のなっちゃんのまさかの告白には、もう心のそこから嬉しい。



あぁ…!


あんなイケメン!


多分、一生もんの幸せを使っちゃったよーん。


「お前、何を言ってんだ。突然。」


陸があたしに囁く。


そうそう。


あたし、昨夜、ずっと考えてたんだ。


なっちゃん、Mじゃないかって。


だって。

なっちゃんは、責めが弱いって思ったんだもん。



あたしがなっちゃんを好きになった理由…。


それは、彼の冷たい性格の裏にある優しさ、思いやりにほれたのだ。


それとは、反対になっちゃんは…。


なっちゃんは、あたしの下敷きになり、おまけに唇まで奪われた。


……それに、惚れたと言っていた。



完全たなるMじゃん!


襲われて惚れるだなんて、マゾだ!


……って、あたし襲ってないですけどぉ。



「なっちゃんはね、実はピッチャー苦手なのよ。どっちかっつーと"攻められたい"」