「だって、モテないもん。男に好かれたことなんて…」
「ああ…、なさそうやね」
ひ、酷い!
自分がちょーーっと格好いいからってさ!
自分がちょーーっとモテるからってさぁ!
「ふん、それを言うなら野球をしてから言ってよね」
「理不尽やなあ」
なっちゃんが、笑った。
なっちゃんの笑顔は、誰にも負けないくらい素敵だ。
何だろう。
輝いている。
キラキラが見えちゃうくらい、素敵。
やーん、
超素敵ー!
あたしはなっちゃんを見ながら、ついうっとり。
ハッ
あたしは我にかえった。
ば、バカじゃないの!
こんなに見とれる必要なんてないのよっ!
あたしは自分の頬をぶった。
何度も何度も、ぶった。
「あ、もう球場前やん。って、何しとんねん」
「自分を鍛えてる」
なっちゃんは首をかしげ、呆れたように笑うと、スタスタホームにおりる。
あたしも、おいかけた。

