「……行かない!なっちゃんが野球やるまで!」 「はぁ?」 きっと、なっちゃんは後悔しているに違いない。 彼の冷酷で冷血な性格は、きっとそれの現れ。 「じゃあ勝手にしろよっ!」 バンッとわざと大きな音を立てて去ったなっちゃんは、酷い瞳をしていた。 あの瞳をあたしの力で、変える事はできないのだろうか。 あたしが彼を守ることができないのだろうか。