その子が「彼女」となったのは
1年3ヶ月と23日前。
その子に出逢えたのは
さらにそこから9日の時間を遡る。
「はじまり」は明確で
唐突だった。
当時俺は
付き合っていた女に
股をかけられていた事を知り
何も言わず
何も感じずに
そいつから離れていったばかりだった。
そんな女と付き合っていた自分が
情けなく、
明らかに一人の「人間」として、
それは利己的で
自己中心的な「人間」として
そいつの事を完璧に見下していた最中だった。
そんな行動をとる俺も
とても「人間」に近いものであった事、
それには勿論気付いていたのだが。
兎にも角にも
そいつとの2ヶ月を消してしまうには
「股がけ」は必要にして十分な内容であった。
俺の手元に残ったのは
2ヶ月の間で唯一デートに行った、
その時に撮った一枚のプリクラだけであった。
どうして捨てなかったのかは
俺にはわからない。
ただ
「まだ好きだから」、
この感情だけは微塵も無かった。
別れの日から
一夜明けた次の日も、
学校に行く
バイトをする
友達と遊ぶ
「笑う」、
「独りの頃」となんら変わりのない、
そんな当たり前の日々が待っていた。
まるでそこまでの2ヶ月なんて
存在しなかったかのように。
その頃の君は、
俺が知らなかった
その頃の君は
一体どこで
何をしていたんだろう?
1年3ヶ月と23日前。
その子に出逢えたのは
さらにそこから9日の時間を遡る。
「はじまり」は明確で
唐突だった。
当時俺は
付き合っていた女に
股をかけられていた事を知り
何も言わず
何も感じずに
そいつから離れていったばかりだった。
そんな女と付き合っていた自分が
情けなく、
明らかに一人の「人間」として、
それは利己的で
自己中心的な「人間」として
そいつの事を完璧に見下していた最中だった。
そんな行動をとる俺も
とても「人間」に近いものであった事、
それには勿論気付いていたのだが。
兎にも角にも
そいつとの2ヶ月を消してしまうには
「股がけ」は必要にして十分な内容であった。
俺の手元に残ったのは
2ヶ月の間で唯一デートに行った、
その時に撮った一枚のプリクラだけであった。
どうして捨てなかったのかは
俺にはわからない。
ただ
「まだ好きだから」、
この感情だけは微塵も無かった。
別れの日から
一夜明けた次の日も、
学校に行く
バイトをする
友達と遊ぶ
「笑う」、
「独りの頃」となんら変わりのない、
そんな当たり前の日々が待っていた。
まるでそこまでの2ヶ月なんて
存在しなかったかのように。
その頃の君は、
俺が知らなかった
その頃の君は
一体どこで
何をしていたんだろう?
