盛大に打ち上げられる打ち上げ花火も好きだけど、


儚くも必死に燃える線香花火も好き……。



そう言って笑うキミと、交わした最期の言葉。



あれから線香花火を見る度に思い出すキミの笑顔に会いたくて、


また、線香花火に火を灯す。



苦くて切ない夏の思い出。



あれから俺は、夏の暑さが息苦しくて仕方無かった。



……いっそのこと、止まってしまえば良いと思うほど。