『遠距離恋愛のしかた』


最寄り駅は、急行や特急が止まるだけあって人が多過ぎる。



キョロキョロ人混みの中を見渡すけど、長谷川さんはまだいないみたいだった。




早く来過ぎたかな?




緊張の糸をほぐそうと、ゆっくり深呼吸をした。


そして手持ち無沙汰な私はかばんから鏡を取り出し、乱れた髪を手櫛で直してみる。




ん?


やだ!!!



乱れた髪が…



直らないぃぃ!!




最悪!





何度も指を通すけれど、何度やってもピョンと跳ねてしまう。



もう!!どうしよう?!




そんな時、後ろから誰かが私の肩をポンと叩く…。


ビクッ!!




びっくり慌てて振り向くと、そこには何故かニコニコ顔の信平がいた。