『し…っ信平に頼まれたんでしょ?アイツ…』
『信平になんか頼まれてねぇよ!!』
アイツ、どうしようもないやつ…って続くはずだった私の言葉を遮って、莉央は鋭く私を見つめた。
莉央…怒ってるの…?
どうしたの…?
莉央の考えてること…
わかんない…
私はただただビックリして…莉央がわからなくて…
何も言えなかった。
『たまたまさ…』
そう一言呟くと、短くなったタバコを名残惜しそうに吸ったあと地面にポトッと落とし、つま先で火を消した。
ポイ捨てはダメ…
そう言おうとしたら、莉央は消したタバコをつまんで、全開になった窓から車の中にある灰皿の中に入れた。


