可愛い彼女と不良な彼氏



「翔…ごめんなさい。

本当にごめんなさい。

私を捨てないで。

お願い。

まりなさんの所に行かないで。」


一気に言った。


言い終わると、私を更にギュッと抱き締め、


「俺はお前しかいらねー。

お前しかいねんだよ。

俺はお前がいねーと生きてけねぇぐらいお前が大切なんだ。

お願いだから、俺から離れないでくれ。」


翔も泣いてるみたいだった。


「私も翔じゃなきゃだめ。

翔しかいらない。」


「悲しい思いさせてごめんな。」


と翔が言うと、私にキスをしてくれた。


しょっぱいキス。



「翔、まりなさんは元カノなんでしょ?」


「あぁ、でも別に好きではなかった。

どうでもいい女の一人だ。」


どうでもいいって言葉に引っかかったけど、


好きではなかった…?


まりなさんと言っていることが合っていない。


「翔、嘘つかなくていいよ?

もうこれ以上傷つくことなんて…」