「舞香?舞香か?」 とすぐに翔は出た。 「翔…会いたいよ。」 「今どこだよ」 「わかんない。」 「とにかくそこから動くなよ!」 と言って電話はきれてしまった。 私は近くのベンチに座った。 もう6時。 薄暗くなってきた。 いざ、翔に会おうとなると何から話していいのか悩む。 どうしよう。 ずーっと悩んでいると 「舞香っ!」 私はすぐに声がした方を見る。 翔は私に駆け寄ってギュッと抱き締めてくれた。 「舞香。」 私は涙しか出てこなかった。