そう思った瞬間、私は部屋を飛び出した。 ずっと歩いてた。 全く知らない地で。 何やってるんだろう。 修学旅行なのに。 また涙が出てきそうになる。 「あれ?翔の…」 翔って言葉だけでビクッとなった。 それに聞いたばっかの声だったから。 「翔の今カノだよね?」 「…はい。」 私は返事をしてしまった。 まりなさんに。 今、話したくないまりなさんに。 「その様子だと、翔の過去知ったみたいだね?」 「…はい。」 「聞いたかも知れないけど私も元カノの一人。」 まりなさんが話始めた。