「ごめんね。」
愛ちゃんたちにごめん。
信じられなくてごめん。
弱虫でごめん。
いろんな意味を込めてのごめん。
「部屋、戻る?」
「うん。でも愛ちゃんたちは、海楽しんで?」
「でも…」
「本当、自分で聞いたのにごめんね?
龍、拓磨、教えてくれてありがとう。」
愛ちゃんたちは心配そうに私を見つめていたが、私にそんな元気はない。
私は気づいてないふりをして急いで部屋に戻った。
翔に合わせる顔がない。
しばらくずっと泣いてた。
翔、私を捨てないで。
好きなの。
大好きなの。
でも、信じられないの。
なのに捨てないでなんて、自分勝手だよね。
ごめんね。
私はずっと泣いてた。

