私みたいに愛してた人が他にもいた。
それも大勢。
2、3人なら許せたというか普通だろう、そう思うだけだと思う。
それだけじゃない。
二股や三股をしていたこと。
それを聞いたとたん、私の他にもいるんじゃないかとか、捨てられちゃんじゃないかとか。
不安だけが残る。
あんなに愛してるって言ってくれるのに、全てが信じられなくなってしまった。
信じれない自分にもムカついた。
「でも、お前だけだよ。
あんなに本気になってるのは見たことねー。
今もずっとお前だけだと思う。
だから、不安になるなよ。
翔を信じてやってくれよ。」
そう言われて、大丈夫。
私は今は翔の彼女なんだから。
って思うことができた。
でも、どこか信じられなくなった自分もいた。
「えっ舞香?」
いつの間にか涙がでてたみたいだ。

