「舞香、大丈夫?」
「えっ?」
急にはっとした。
見ると、まだ翔たちは話している。
「龍、拓磨。」
「ん?」
「あのまりなって人誰?」
「えっいや。」
おかしい。
急にきょどり始めるなんて。
「ねぇ、教えてよ!」
気づいたら大きい声で叫ぶように言っていた。
やばっと思い翔たちを見るが、気付いてなかったらしい。
龍たちを見ると、困っていて、愛ちゃんたちはビックリしていた。
「舞香、ちょっと移動しよっか。」
「うん…。」
私たちは自分たちが取っていたシートの上に座って話すことにした。
「ねぇ、おしえてよ。誰?」
そういえば私、翔と出逢う前の翔を知らない。
ただ、総長ってことだけしか。

