翔が呼ばれたんだけど、翔と呼べる人は私たち五人以外見たことない。
だから、気になって私も振り返ると、小さくてすごく可愛らしい女の子がいた。
「まりな…」
えっ?
一気に胸が締め付けられた。
女の子を名前で呼ばないから。
愛ちゃんやのんちゃんも名字で呼ぶ。
だから、一気に怖くなった。
でも誰?って聞けない自分にも苛立った。
「あれ?もしかして、今カノ?」
まりなと呼ばれる人が言う。
「…はい。」
と私は変な汗を書きながら答えた。
「へーでも気をつけなよ?」
「えっ?」
「まりなやめろ。」
低い声。
翔が怒ってる。
「あはっ!!おもしろーい!てか翔~」
とまりなさんは翔と話始めた。
まりなさんはすごい。
翔が怒っているのに、テンションはそのまま。
普通無理だろう。
私だったら涙目になってるはずだ。
だからきっと翔をよく知ってる人なんだと思う。
それにしても、さっきまりなさんが言おうとしたことって何?
翔に聞いてもきっと絶対に答えないだろう。
龍たちに聞いてみようかな?
暫くいろいろ考えた。

