「俺は、お前に会うために学校にきてんの。」
「それは、嬉しい。」
「お前、そんな顔他の奴に見せんなよ。」
「へ?…キャッ!」
気がつくと、私は翔の腕の中。
翔の匂いは落ち着く。
ずっとこうしてたい。
「今日は帰るか!」
「だめだよ!」
「いいから。」
「もー。」
翔の言うことは絶対だから逆らうことは難しい。
外を歩いてると、やっぱりみんな道を開ける。
みんなキャーって言うの。
翔は私のなのに。
翔はそんなの気にしないって感じでさっさと歩く。
「まじむり。」
「何が?」
「お前が他の奴に見られてんの。」
いやいや翔だからね?
「それはない。」
「何でだよ。」
「周り女の子ばっかじゃん。」
「男もいるから。」
はっ?!

