誰かに頭を撫でられてる感覚がして、私は目を覚ました。
「起きたか?」
「うん。」
私の頭を撫でていたのは翔だった。
そのまま翔は話はじめた。
「そういえば、そろそろ修学旅行だろ?」
「うん。」
「何か本気で拓磨告るらしいぞ。」
「えっ?!愛ちゃんに?」
「あぁ。」
「そっかー。良かったね!」
「あぁ。まだ結果はわからねーけどな。」
「そりゃね!」
「てか俺らどこ行くんだよ。」
「は?何の話?」
「修学旅行!」
あぁ。修学旅行ね。
「もう!翔はそんな大事なことも知らないんですかー?」
「知らねーし。」
「私たちは………
沖縄でーす!!!」
私にとって初めてなのっ!
「あっそ。」
「あっそって何で冷たいのー。」
「だってありきたりだろ。」

