「そうだよ。」 翔の優しい笑顔を見て、余計に涙がでてきた。 「覚えててくれてたの?」 「だって約束したろ? 来年も、再来年も一緒にこような。って。」 涙が出過ぎて、私は言葉が出なかった。 その代わりに、私は大きく縦に首を振った。 そこは、私たちが出会って、そして、付き合い始めた場所。 小さな公園だった。 人がめったにこない場所。 ここで私たちが出会った。