今日は当日。


待ちに待った修学旅行の当日。





あたしは私服で学校に向かった。


愁からはメールで先行ってて、

と報告があった。





学校に近付くと私服姿の1年生が

続々と学校に向かっていた。





「瀬ー南!」


後ろからポンと背中を叩かれる。

振り向くと、可愛らしい姿の咲がいた。



『おはよ、咲』


愁かと期待した自分が恥ずかしくて

軽く苦笑いをした。




「瀬南の私服、女子も男子も

可愛いって言ってるよー」


咲が目をキラキラさせながら

あたしに言った。




何か照れちゃうな…

あたしの私服姿、自信ないんだけど…




「あれ、小栗は?」


咲は愁が居ないことに気付くと

あたしにそう問掛けた。