『ご、ごめん!』 やばいと思ったあたしは、 とっさに謝った。 けど、それはもう遅かった。 「許さねえし」 そう言って愁は あたしを抱きしめた。 フワっと落ち着く匂い。 『愁ー、許してー?』 愁は抱きしめたまま何も言わない。 でも愁はあたしを離そうともしない。 「瀬南、すき」 愁…? 愁は今にも消えそうな声で あたしの耳元で囁いた。 『どうしたの?』 いつもと様子が違う、 そう思ったあたしは愁の顔を 見ようとした。