「ちょーっと、聞いてる?」 愁に肩をトントンと叩かれ、 あたしはハッと我に帰った。 『うん!聞いてる…』 愁は別に何でも似合うと思うし サッカー?バスケ?陸上? んー、全部似合うよ、きっと。 「だめだなー」 あたしが考え込んでいると、 愁が「はあ…」とため息を ついてからそう言った。 『っえ?』 あたしは訳が分からず、 あたふたしてしまった。